2013年6月9日日曜日

ゆみたです。こんにちは。

2週間、あっという間でした~
今更ながら初投稿、そして今更過ぎる王滝レポートです!


その前にすこしだけ自分の紹介をさせて頂きます。

26
埼玉県出身
自転車にこんなに乗るようになったのは友人に誘われて、15歳でBMXを始めたことがきっかけです。
レースに出ていた経験はなく、学生時代は陸上部で汗を流していたくらい。
大学時代はメッセンジャーのアルバイトをしていました。
自転車は、日常と非日常をつなぐ素敵な道具で、いろんな可能性を感じさせてくれるところがあってライトウェイの門をたたきました。
MTBは入社してから、先輩方に誘われて、初めていったのは富士見パノラマのDHコース!下りのジェットコースターのような爽快感が気持ちよく、徐々にハマって行きました。(あまり乗りに行けていませんが…(>_<) )


そんなこんなで、SDA王滝、実は4度目の挑戦でした。
(一部のかたには5度目なんですよー、なんて話をしていましたが、よくよく思い返してみると、たぶん4度目です…すみません!)
  
過去の結果は…
1度目 9月 70Km 第3チェックポイントでタイムアウト
2度目 5月 70Km 第3チェックポイントでタイムアウト
3度目 9月 60Km 第2チェックポイントでタイムアウト

ということで、毎回結構な距離を走っているのにタイムアウトという、残念な結果。
4度目の今回は、「今回こそは完走!」という気持ちと、「仕事で疲れてるから無理だろうな…」という、実は中途半端な気持ちで参加してしまいました。
 前の土日は北海道でイベントがあり、出張に行っていたので、充分な休息が無い状態での参戦で、不安な気持ちが多かったのが事実です。



当日は朝6時にスタート。
「とりあえず第1チェックポイントが目標かな…」
なんて考えながら最初の大渋滞ではなるべく前の人についていき、順位を落とさないように走りました。


あまり自転車に乗れていなかったことと、ポジションを変えてから一度も乗っていなかった為、変な力が入ってしまったか。
腰が痛くてイライラして、その都度止まってストレッチ。
時間がたつにつれて慣れてきたのか、徐々に感じなくなりました。

1チェックポイントにたどり着いたのは、たしか930分ごろ。
「ここでやめようっかな。」
なんて気持ちが強くなってきて、“リタイアの方はこちら” という看板を目にしてそっち方面に進んでいったところ、大会関係者の方が話しかけて下さいました。

「ライトウェイさん~、がんばってね~!!ここからだよ~!」

うーん、行くしかない!
単純な私はそんな一言で気持ちが入れ替わり、休憩もそこそこに再スタート。
そこからは、「こうなったら完走だ!」と半ばやけくそな気持ちで、翌日からの仕事のことは忘れて集中。
前回までの反省点として、各チェックポイントでは毎度10分前後のタイムオーバー。とにかく止まったらダメだ、と考えてどんなに遅くても登りで止まらないことと、補給の食事も走りながら食べる、という方法に変更。

先月、某販売店様に教えて頂いた登り方、
上半身はリラックス、サドルに座る重心を前に移動して、前輪と後輪に同じ荷重をかけて、均等にトラクションがかかるようにすると、急こう配でも路面をとらえて登れる、ということを意識していくと、遅いスピードでもしっかりと登れていけました。
GTi-driveの恩恵も感じることが出来ました。



途中、ケイ先輩や、岐阜の販売店様にもお会いして、お話しをしながら走ってリフレッシュ。知っている人と顔を合わせて励まし合えると、やっぱりほっとして、力が湧いてきます。

2、第3とチェックポイントをなんとか通過して、時間を意識しながらなるべく止まらないように。

最後ののぼりを終えて、ここからは下りのみ!
ここまできてタイムアウトは絶対いや!その思いでひたすらとばして下る!
メーターを見てみると、時速50kmオーバー。
スピードを意識してオフロードを下ったことは無いので、「こんなにでてる~」、とちょっとビビりましたが、そんな私を余裕で抜いていく方もいらっしゃり、大したことないのか、と安心して下り続けます。


GOAL


達成感、うれしさと、疲れと、混じった妙な気持でした。
なによりうれしかったのは、第3チェックポイントでタイムアウトになってしまったケイ先輩がゴールで待っててくれて祝福してくれたこと。

人という字は支え合ってできているんだな、と普段考えないようなフレーズが浮かんできました。()
 この辺りがSDA(セルフ ディスカバリー アドベンチャー)たるところなのかもしれません。

年に2回の大冒険、また秋もチャレンジしようと思います。


BIKE&装備



BIKE : GT FORCE2.0 (2009モデル、6インチのオールマウンテンBIKE) 
タイヤ : F 26×2.4 オールマウンテン用 / R 26×2.25 クロスカントリー用
サドル : CHARGE BIKES スプーン クロモリレール
バッグ : CAMELBAK VELOCITY 2.1ℓリザーバー
中身 : JUCCOLA クエン酸パワー
その他 : タイヤレバー、チューブ×1、パンクパッチ、ミニポンプ、ミニツール
補給食 : POWER BAR エナジャイズ×7本、ジェル×2本、ブラスト×1パック


FORCEはハンスレイが開発にかかわったオールマウンテンBIKEで、下りの得意な登れるBIKE、という感じです。
先日も富士見パノラマA,B,CコースともにこのBIKEで走ってきました。
変更したのは、ステム60mm110mm
荷重を前に移動しやすいように、と思い変更。正解だったと思います。

タイヤは重すぎる、という意見も頂きましたが、ラインどりのへたくそな私にとっては、下りの岩場での安心感につながりました。



サドルは定評のあるCHARGEのスプーンに今回から変更。ラウンドした形状の座る位置によって、お尻の負担を変えることが出来、前回までのお尻の痛みは感じませんでした。

補給食は、燃費の悪い私には、上記の内容では足りず、第3チェックポイントでのエナジャイズ食べ放題、で2本分くらい頂いて、助かりました。
1200Kcalくらいなので、2000Kcalくらい摂取したみたいです。
(消費は3000Kcalオーバー)

次回に向けて、BIKEを変えたいなぁという気持ちもありますが、パーツ、装備の変更で、改善できる部分はまだまだあると思います。

登って下れる、FORCEi-driveの特性をさらに引き出せるようにしていきたいです!


2013年6月5日水曜日

9月に向けて

こんにちはカマタです

王滝の体の痛みもようやく回復しました。
さて、9月に向けて、今回みつかった課題、改善ポイントを自分なりに分析してみます。

まず、起きた症状として、手が痛くなった。
使っていたのは2つ。グリップ、グローブ共にサーファスのゲル入り。


「ゲルに、ゲル」

でした。

乗っていたときに違和感があったのです。
グリップのゲルに、グローブのゲルが当たって、邪魔だったのです。
せっかくのグリップのコンフォート感が失われていました。

9月は、グローブを薄いものに変えるか、グリップを違うものに変えたいと思っています。
これから、もの選びですね。


そして、一番のダメージ

それは、

「腰痛」

でした。

私はバッグに3リットルの水を入れて、エネルギー補給のゲルも15個ほどバッグのポケットに入れていました。

それが長い距離を走るなかで腰にダメージを加える要因の一つだと判断しました。

キングオブ王滝、山中選手に聞いたところ、レースバッグがお勧めとのこと。
体全部で背負うため、腰痛になりにくいのだそうです!

私、レースバッグは持っているのですが、いざ使おうと思うが、2リットルという容量が不安になり、いつも3リットル入るバッグをチョイスしていました・・・。

バッグには補給ゲル、3リットルの水、あとは車のカギくらいしか入れていないので、実際バッグはほとんど必要ないのです。サイクルジャージのポケットに入れれば入る量です。

そういえば、山中選手はもう一つ話していました。
「空のボトルだけ持って行き、エイドステーションで必要があれば水分補給する。」

たしかに、空のボトルにスポーツドリンクの粉末だけ入れておけば、あとは水を入れるだけ。
走っているときは重くない→腰にもやさしい。


ということで、レースバッグを9月は使います!
上の写真のやつです。


そして、意外な問題。

サドルがもっちりしていて、とてもやわらかく座りやすいのですが、若干ペダリングしにくい。
9月はもう少しスリムな物に交換しようと思います。

そして、9月王滝で7時間を切るために。

減量
体力
筋力

3つをやらねばと思っております。

あっという間に9月なので、頑張ります!

カマタでした。







2013年6月4日火曜日

越えられなかった・・・33秒の「自分の壁」 セルフディスカバリーアドベンチャーイン王滝100km

今年も参戦して来ました、日本で最も過酷なマウンテンバイクレース
セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝 クロスマウンテンバイク100km」。





 昨年の5月の大会では3回目の出場にして悲願の完走、
続く9月の大会でも困難を乗り越えての完走。


100kmは今回(2013年5月大会)で通算5回目の出場ということで、
自己ベスト、
あわよくば7時間切りを狙うためにまずは7時間台を目標に
今大会に挑みました。


5月25日
大会には前日入りし
車SNS友達のTさんがご友人と共にブースに遊びに来てくれたので談笑。


2度目の42㎞クラスに出場して今回も完走!
次回は100kmクラスですね!


それから初めてお会いする車SNS友達の
あかたい8825さんNETくんさんともご挨拶。


写真上のグリーンのバイクがあかたい8825さんのGARYFISHER マーリン、
写真中が僕のGT ザスカー100カーボン9R
写真下がNETくんさんのYETI ASR-5Cカーボン(もしかして100万円くらい掛ってるのではないかと思われる超豪華&超軽量仕様)

あかたいさんは私の王滝ブログを見て今回出場することを決意したということで、
嬉しい限りです。

しかもお二人とも当社のパーツを沢山使って頂いており、
お二人ともペダルはcrankbrothersのエッグビーターです。

皆で健闘を誓い合いました。


駐車場に行ったらチェーンが砂まみれになってしまったので
PEDROS チェーンマシンでチェーン洗浄&注油でピカピカに☆


新品よりピカピカになることがあります。



コース説明などの前夜祭に参加して注意点を聞きます。
雨がしばらく少なかったようでコース途中の小川「天然エイドステーション」の
水量が少ないので飲み水不足に気をつけるようにと注意がありました。


宿に戻り夕食を。













ビールはほどほど・・・に。



宿は今回も友人Tさんと同じでした!(アルファ159にMTB3台屋根積み)


夕食を終えて、
補給食の確認と詰め替えをします。

今回の補給食はこれ!
CAMELBAKにJUCOLA クエン酸パワー
エネルギー補給にCCDのGEL、
お腹が空いたらと初めて試すCLIFBARのホワイトチョコ味、
後半の1発にmuleBARのカフェイン入りGEL、

前回と大きく違うのは
お稲荷さんと魚肉ソーセージを忘れたことです。
これは自分的にはあった方が良かった・・・。

それと反省点としては、持って行った半分も食べなかった・・・。


当日5月26日
4時半に起床、目ざましの時間を間違えて寝坊です(汗)。

宿で朝ご飯を食べて、会場に出発。



会場に到着して準備をしていると友人のSさんが登場!
彼は今回も100kmを5時間54分のタイムで 走ったというツワモノです。。。
元気をもらって、いざスタートの列へ。
服装は写真の通り半袖にアームウォーマーを装着し、
温まったら半袖になれる仕様。



ついでにバイクの仕様を。
昨年からはタイヤとサドルを変更したくらいです。
バイク:GT ザスカー100カーボン 9er(完成車、ハンドル・ステム・シート・シートピラー以外ほぼノーマル)
タイヤ:MAXXIS クロスマーク(チューブド+NO TUBESシーラント入り)
ペダル:crankbrothers キャンディー3
サイクルコンピューター:GARMIN エッジ800J赤いシリコンカバー付き)

携帯ポンプ:BBB オーバルインテグレート(トップチューブの下に巻き付け)
ハイドレーションバック:CAMELBAK チャージ
ドリンク:JUCOLA クエン酸パワー
ヘルメット:BBB ファルコン
サングラス:BBB セレクト



もちろん定位置の最後尾スタートなのでゆっくりと並べます(笑)。

・・・ここでアクシデント発生。
スタート前にトイレに行って、
バイクに戻る途中にあった側溝のフタの上を歩いていたところ
なんとそのフタが滑落!!!
受け身も取れずアスファルトに両膝を強打して悶絶・・・流血となりました。。。

お皿が割れたかと思いましたが自転車は乗れそうでしたので、
平然を装いスタート位置へ。


6時ちょうど
600人弱の100kmクラスがスタートしました。




先頭は昨年9月のトップライダー達が並ぶ。
ダートに入るまでの数kmのアスファルトは先導について走るので
基本的に追い越しは禁止なのでゆっくりとしたペースで進みます。

僕もバイクと身体の調子を見ながら身体を動かしていきます。

そしていよいよダートに突入し、レーススタート!

ダブルトラック(車1台分ほどの幅)でラインは基本左右1本ずつなので
左右に並んで走り進んでいきますが、誰かがストップすると渋滞が起こります。

渋滞が起こってもストップしないように、先の様子を見ながらマイペースを保って進んでいきます。

数km走ったところ、
砂が混じった路面で前の方が足元を取られて立ちゴケ!
かわし切れず僕もストップ。

実はわかっていてずっと後ろをついて走っていましたが
転んだのはあかたい8825さんでした(笑)。

あかたいさんも僕に気付き、挨拶を交わしてから先を急ぎます。


雨の予報もあった今回のレースでしたが、
当日は見事に晴れて絶好の王滝日和!

6時にスタートして30分もすれば陽が照ってきて
1時間後には早くもその太陽の光と暑さがじわりじわりと効いてきます。

前回は暑さとの闘いで苦しんだため
今回はCAMELBAKに冷たい水を入れて、
ウエアーもアームウォーマーだけにして体温調節をしやすくしました。

いよいよ熱くなってきたので
12kmほど登った1つ目の山頂でアームウォーマーを脱ぎます。


前回も暑さのせいで身体が動かなくなり苦しみましたが、
今回も暑い・・・暑い・・・

そして一向に身体の動きが冴えてこない・・・

「おかしい・・・」


一昨年までの悩みの種だった
距離を走った際に出てしまうヒザ痛は
JUCOLA ナンコツ2パワー(現コラーゲンパワー)で改善!

1年以上経った今回も全く痛みが出ることはありませんでした。

またもう1つの悩みだった足の攣り(つり)も
同じくJUCOLA クエン酸パワーを飲みながら走ったおかげで
1度も攣ることがありませんでした。


不安様子はないのに、
万全の体調のはずなのに、
足が全く回りません。


強いて言えば、
金曜日から風邪気味で頭が痛かったので
700円もする不味~い栄養ドリンクを2本も飲んだせいか・・・

もう1つは
去年より体重が5kgほど増えて過去最高の体重の重みか・・・


前回と同じくそのうち回復するだろうと自分に言い聞かせながら
えっちらおっちら山を登ります。





途中途中で写真を撮る都合をつけて長めの休憩。
御嶽山が素晴らしい!



休んでいる人もちらほら出てきます。


そして25kmほど走った山頂で長めの休憩をしていると
ついにあかたい8825さんに追い付かれました!

あの後も何度か立ちゴケをメイクされたということで
王滝の洗礼を受けたようですがまだまだ元気そうです。

少し一緒に休んでいると同僚の弓田さんがやってきたので
追い付かれてはマズイと(笑)、あかたいさんと一緒にダウンヒルをスタート!

その後はあかたいさんとは63kmの第2チェックポイントまで
下りで僕が追い越し
登りであかたいさんに抜かれる
ということを繰り返しながら何となく一緒に走っていきました。


 
王滝は岩がゴロゴロです。
知らない人を撮っているつもりが
後から写真を見返したらお取引先の方でした(笑)。





スタートから3時間15分後、
ノントラブルで34.3kmの第1チェックポイントに到着。
目標タイムは3時間ジャストでしたので15分の遅れでした。
(高低表はNETくんさんから拝借させて頂きました。)


実は、ここまで走ってくるまでにすでに心が折れかかっていたのです・・・

内心では「もうここで辞めようか・・・」とも。

それほどに調子が上がらず、足が思うように回らないのでした。



みんな座って休んでいますので、僕も少し座って休みます。
気を取り直して再スタートをすることにしました。



第1チェックポイントを過ぎて1つ目の山を登ったところ。
すでにあかたいさんには抜き去られ、
またしばし休憩していたところ、

「あれ、もしかして!?」

と声を掛けて頂いたのは前回の100km完走の際
第3チェックポイントから一緒に走った八王子の方でした!
相変わらず陽気に走っていたのですぐに分かりました(笑)。

「またゴールで握手しような、約束だぞ!」

と暖かい声を掛けられ、折れ掛った心に元気をもらいました。


 
みなさん腰が痛いのでしょう、
登りきったところで腰を伸ばしながら下りに入っていきます。


僕は普段はダウンヒルをやっており、
さらにバイクも前後100mmストローク&29インチのビッグホイールということで
下りはめっぽう快適に走ることが出来たので
登りで抜かれた分を下りで取り戻すといういつものパターンです。

気をつけなければいけないのは
下りは休むこと。

調子に乗って転倒したりパンクをしたりしては取り返しがつきません。
それなので下りでは最初に漕ぎを入れた後は
ひたすらスピードを殺さないようにブレーキをかけないように走ります。

今回はタイヤを換えてMAXXISのクロスマークを前後に履きましたが
いつものMAXXISのアスペンよりは転がり抵抗が大きいと感じましたが
サイドノブの張り出しが強いのでコーナーでも滑りにくい感じでした。



延々登って、ちょっと下って、また登って・・・を延々と繰り返します。
40kmほどの場所でしたか、バイクと同じように僕もぐったりです・・・

あかたいさんと抜きつ抜かれつをやっていましたが、
もう正直厳しい状態でした・・・



やっとの思いで中間地点と言っていい
45km地点から3kmちょっと続く王滝唯一と言っていい平地区間、
貯水池の周回路を走る。

ここは29erのメリットを生かしガンガン走る!

・・・が自分の電池切れで心が折れかかり、平地区間の終わりの広場でしばし休憩。

休憩しているとあかたい8825さんが走り去っていくのが見えたが、
声を掛ける元気無し・・・

休み休み走っていくと今度はあかたいさんが痛めた腰をかばって木陰で気持ちよさそうに休憩されていました。

そしていよいよココから、
自分にとっては王滝の最大の難所、
第2チェックポイント63.9kmまで延々と続く登り坂です。

ここは本当に辛い、
高低差としては100m登って50m下る、
大きな山を3つ登って下ると言えば簡単ですが、
1時間以上こんなところを走るのは結構キツイです。

ここのエリアに突入する時に同僚弓田さんに追い付かれ、
抜きつ抜かれつしながら第2チェックポイントを目指すことになりました。

ここからはひたすら我慢、我慢、我慢・・・

回らない足を無理矢理回しながら、

必死に上を向いて登ります。

1つ山を越え、休憩。

2つ山を越え、休憩。

3つ目の山を越え、もうすぐ60km・・・

制限時間には何とかまだ間に合う・・・

チェックポイントの案内には60kmが第2チェックポイントと書いてありますが、
よくよく詳細の案内を見ると63.9kmと書いてあるんですよ、これが・・・

60kmを過ぎてからの3.9kmが長いこと長いこと・・・

「まだか、まだか、まだか・・・!」

とやっとの思いで、63.9kmの第2チェックポイントに到着!
タイムアウトの20分前、
スタートしてから6時間40分後くらいでした。


途中の写真が無い通り、
すでに写真を撮る気力すら無いほど疲れきっていて
すぐに次へスタートすることが出来ず。

一緒にここまで来た同僚弓田さんは少し休憩して、
ここまで来たら完走だという勢いでスタートしていきました。

実は彼は今回で100km挑戦5回目、
今回も第1チェックポイントでリタイヤしようとしたところ
係の方に励まされここまで走ってきたと聞かされました。

そんな彼がスタートしていくも、
僕は動けずに10分ほど休憩・・・。

走っていくライダーをぼ~っと見ながら、
「タイムアウトになってここで帰ってしまいたい・・・」
などと思ってしまいました。

でも、何をそんなことを考えてるんだ?
まだ動けないわけじゃないし、
時間だって頑張れば何とかなるよ?

そう言いきかせて、最後の関門、75.9kmの第3チェックポイントへ向けて
全く余裕の無い難関へとスタートしました。


先ほどのエリアが最も難関と言いましたが、
ここのエリアは距離は短くとも最も難しいエリアと言え、
結構な斜度に加え道だとは言えないような大小の岩がゴロゴロと転がり
走行ラインも無いような路面をひたすら登っていきます。

僕と同じようなタイムで走っている方々が周りにもいるわけですから
みんな余裕は全くありません。

登りはバイクから降りて押して歩いている方が多数、
下りでも余裕が残っていないので目の前で大クラッシュ!!
結構なクラッシュの具合に見えて、バイクから放り出されて倒れていたので
さすがに放っておけず救護。

大きな怪我も無く大丈夫だということで先を急がせて頂きました。

僕も心はとっくのとうに折れてしまっています。

それでもペダルを漕ぎ続けて、次へ進むのは何でなのでしょう?

しんどかったら途中で辞めてしまってリタイアすれば良いんです。

僕はプロレーサーでもなければ、次の日は仕事もあり、無事で帰ることが1番。

完走しないでリタイアしたって・・・

良いけど、諦めてリタイアすることだけはカッコ悪い。

今の自分の全力を出して、それでもダメだったのなら悔いは残らない。

そう思い、
「くそ~、こんちくしょ~」などと言いながら、
よだれも垂らしていたかも知れません。

周りで走っているライダーもみんな必死でゴールを目指して、

一緒になってゴールを目指して走りました。

そして最後の登りが終わったであろうポイントで時計を見て、

もう間に合わないであろう時間だったはずですが

これで転んだらエライことになるであろう

猛スピードで最後の下りを全力で下ります!
(後からメーターを確認したら64.5km/hも出ていました!)

下りながら時計をチラリ、もうタイムアップの時間を指していましたが、

スピードは緩めず全力疾走・・・

最終関門 第3チェックポイントのゲートが見えましたが、
タイムオーバーになったのであろう、うなだれている方が見えたので
ダメだと分かりました。

タイムオーバー。

次の最終エリアへ進めず、第3チェックポイントでリタイアとなりました。

タイムは8時間33秒。

「たった」33秒間に合わず、ここでレースは終了です。



第3チェックポイントに着くと、同僚弓田さんがスタートするところでした。

「頑張ってゴールしろよ!」

そんなようなことを声掛けたと思いますが、よく覚えていません。



リタイアしたライダーは
ゼッケンの裏に仕込まれたチップをもぎ取られ、
そしてゼッケンに赤ペンで横線を入れられ、
リタイアの証とされ、レース終了となります。



バイクを置いて、しばし休憩して、スタート地点にはここからまた
途中からアスファルトになるものの結構な距離を走って帰ります。


スタート地点に戻りつつ、同僚弓田さんやあかたい8825さんや八王子の方の
ゴールを見届けたいと思い、ゴール地点へ。



同僚弓田さんは見事、5回目の挑戦で初完走!おめでとう!

その後、あかたい8825さんや八王子の方のゴールを見届けることが出来ました。


八王子の方とは途中で
「ゴールで握手しよう!」と言っていたのに、
それは次回にまたお預けということに。



バイクもよく頑張ってくれました。
ありがとう。


33秒、

もし写真を撮らずに走っていたら、

転んでいる人を助けずにいたら、


メカトラブルで困っている人に声を掛けなかったら、

全く挽回出来たタイムでした。

でも、途中で何度も心が折れて、
結局は何も起こらなくても完走出来なかったと思います。


今回のレースもそう、

毎日の仕事でもそう、

今までなんとなく出来なくて終わってしまっていたことは、

自分が作った「自分の壁」を越えられなかった、

ただそれだけだと思います。



でも、こうやってみんなでSDA王滝100km完走に向けて
あれやこれや一緒に頑張った「体験」、
心が折れながらもゴールを目指した「体験」、
そんな「体験」が得られたから、
今回リタイアしても意味のあるレースだったと思えます。

そしてまた、
今回初出場したあかたい8825さんや、
今回怪我で出られなかった他の車SNS友達ののように、
このブログを読んでくれた方が

1人でも自分の限界に挑戦してみたいと思ってくれたら
それで良いなと思います。

僕もまた次回も
自分の限界、
自分の作った壁を超える挑戦をしたいと思います。


 
この悔しいゼッケンを胸に、
また9月のSDA王滝100km、
完走を目指して頑張ります!

「完」